ソルティライムシャーベット

小説とかライトノベルとか漫画とか邦楽とかの感想とか

菊と力 すぐ隣にあるヴァイオレンスの匂い

菊と力

菊と力

あー面白かったー!!と読み終わってやっと一息つけた。逆に読み終わるまで一息つけないひりついた読書の感覚。これ凄く心躍ります。

最初は、あれ?文章固いな?とか斬かよ!みてえな邪な気持ちが邪魔してたんですけれども直ぐにヴァイオレンスな、チューボーなのにかったりいとか煙草をふかしつつ気怠げなヤンキーぶってるガキンチョと。粋がってるティーンズな空気と。どこにでいそうなガキンチョ、いやいないかと。あっりえねー首が飛ぶ血が舞う暴力暴力なヴァイオレンスないやヴァイオレンス飛び越えたひりついた空気と。それらの混ざり合いがサイコーにダサさもあるけれどクールな世界。ダサいとクールが両立するんだ。そんな物語に魅了されました。あーホントに面白い。

いや確かに現代のいやちょい古めかしいヤンキーが帯刀を許された世界じゃあーなるんじゃ?いやないないない無いから!!みてえなバランスに揺さぶられるのがとーーーっても気持ちいいのよ。もしかしたらあり得る?いや絶対あり得ない!!こいつらって等身大の気持!?いやいやこいつらが等身大のティーンズだったら狂ってんだろ!!と彼等彼女等の偽物だけれどもグングン香る生っぽさ。その生っぽさと殺せ犯せもっと殺せ首飛ばせな過剰なヴァイオレンスがとても面白い青春活劇。

特に対して物語上、交わってこなかった二人の主人公、更子とカズサ。ただ成り行きで共闘する事になって、一回の殺し合いで信頼って強い言葉ではないけれど。繋がりをもって。その繋がりが殺し合いの場で気づいたら膨らんでのラストシーンの涙。とってもサイコーにクール。だけれどもなーんかださい。そんな感じがハッキリクッキリ鮮明に大好きです!!

あーこのアンバランスな殺し合いと青春。アンバランスな更子とカズサの関係。エビローグの締め方も大変良かった。

大好きですわ、この作品。