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ソルティライムシャーベット

小説とかライトノベルとか漫画とか邦楽とかの感想とか

まるで人だな、ルーシー なんて酷い人生、失い続けて気づく美しい人生

まるで人だな、ルーシー (角川スニーカー文庫)

まるで人だな、ルーシー (角川スニーカー文庫)

どうしようもないくらいに面白すぎて、どうしようもねえ、どうしようもねえよぉと読み進めて、最後まで読み進めた時は自分がライトノベルを読んで最高級に面白くて17年ベストからオールタイムベストに切り替わった。たぶんこの作品の粗を探せば出てくると思う。けれど。この作品の面白さがどうしようもなく、どうしようもないと気持ちが強すぎて何も見えない聞こえない。美しいに浸りたい溺れたい感動したい。本当にどうしようもないんだよ。まいちゃったよ。どうしようもないくらいに面白いんだよ。

ポエミーな文章と失っていく渇き。誰かを大切に想う気持ち。それを否定、拒絶される登場人物の揺れ動き。主人公のもってたモノを対価として奪い取る事で人に近づくエキセントリックボックスという存在。主人公を愛する存在。誰かを愛してるからできる事やできない事。そういったどうしようもないくらいに面白いと感じるモノが精密な情景描写とポエミーな心情で心を奪われる。もう、本当の本当にどうしようもないくらいに愛せる物語だった。登場人物も物語も文章も全部全部本当に全部、良くなかった点が分からなくなるくらい、狂わされるくらいに大好きなんだ。本当に面白いんだ。本当にこの物語が大好きなんだ。大切なんだ。

主人公が大切なモノを失っていく酷い人生。けれど失い続けたからこそ美しいんだ。私はこの物語は最高級のハッピーエンドだと心から想う。だって好きなんだもん、どうしようもないくらいに。