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16年面白かったライトノベル 10選

年の瀬。ということで16年の一年間で面白かったモノをまとめたいと思います。ただ今回は真剣にたまには選出しようと思えば思うほどドツボにハマる。というか冷静に考えて無理でしょ。何冊読んだか分かったもんじゃないが。10や20のその10倍くらいは読んでるでしょ、自分。今年読んだ作品は特に新作。いやこれも毎年言ってるような気がしないでもないけど、かなり個人的な趣味に合う。かつ面白い作品がドンドコ出てきた印象。それに加え、当たり前だが面白いと思って続きを買ってる既存もそれも年々買うシリーズは増えてるし。そんな中でどうやって絞れっちゅーのよ。とよく分からん怒りかなんかの気持ちがあるし。いや怒りではない。ただ選んでる時、普段使わない脳味噌フル稼働させてたんでめちゃんこ糖分を欲してた。マックスコーヒー飲むよ、甘すぎる。マックスコーヒーって練乳とミルクの2パターンがあるが、そらもう練乳一択よ。糖分が欲しいのだから。

という訳でわりかし今年は真剣に10本選びました。

①近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係 2

近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係2 (ファミ通文庫)

近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係2 (ファミ通文庫)

愛だの恋だのに自意識もってかれて気持ち悪い、しかし可愛げある主人公枠その1。主人公賢一の前巻でいきなり幼なじみに告られ、それから色恋沙汰に自意識をほぼほぼ持ってかれてるのがメインなのだけれども。それだけで無く周りの登場人物の些細な言葉や仕草と情景描写で多感な思春期の恋愛を見事に書ききったファミ通青春恋愛モノの新鋭にして最高傑作。と自分は強く思う。二人のヒロインに揺れ、それぞれのヒロインに対して出した答えはとってもしっくりくる人間ドラマ。本気の本気のマジよな傑作です。ファミ通青春恋愛モノの未来はこの人にかかってると叫びたくなるくらいの面白さ。叫ばない。不審者と思われたくないから。

②この恋と、その未来 6

愛だの恋だのに自意識を持ってかれて気持ち悪い、しかし可愛げある主人公枠その2。2で打ち止め。と言うモノも。最終巻では未来との想いに悩んでいた悶々としていた四郎くんも解答を得たのか、いや成長していく姿が書かれ、ラストの未来との再会はすごく納得のいく展開。収まるところに収まったというか。何が良かったて主人公四郎くんは、成長した。けれどもそれも現在進行形というかどこか青さが残しつつも前を向いて歩いてく。とてもそんなところがとても青春しているなと。本当にこのラストまで読めて良かったと心の底から思います。

③グランクレスト戦記 7

テオとミルザー。今までも正反対というか相容れないと言う位置関係でいた両雄がついにぶつかり決着する巻。この大きな二つの衝突の間に局地的に英雄がぶつかり、一人一人に短いけれどもとても心揺さぶるドラマを見せてくれた。マジ熱いんよ。んでもって決着の付け方もこれまた納得のいくところに落ちていって。あぁロードス島は自分は触れてきてない。けれどもこのグランクレスト戦記単体で水野良さんは、すんごい作家だなぁとホントに思えるシリーズ屈指のサイコーな巻でした。熱かったわぁ。

④ラストウィンターマーダー

ラスト・ウィンター・マーダー (創元推理文庫)

ラスト・ウィンター・マーダー (創元推理文庫)

海外ヤングアダルトより。さよならシリアルキラーシリーズ三部作の完結編。シリアルキラーを親に持つ主人公ジャズの歪で渇いた青春モノ。前二作に比べミステリ色は少なくなったけれども話のスケールはドンドコ大きくなる。身内の家族の話であり、かつ巨悪との闘いにもなっていく。途中のロードムービー的な展開もたまらない。シリアルキラーの息子として人殺しの考えや思想を植えつけられたジャズがそれに抗う。けれどもそれだけで無く10代の思春期な心理描写も乗っかってくる。それが本当に読んでてすごく好きだった。ラストのダークなオチもとても。とても素晴らしかったです。最近出た短編も素晴らしい。語弊があるかもしれないけれどもラノベ愛好家にも必ず届くと心から思えるサイコーなエンタメです。

⑤友達いらない同盟

友達いらない同盟 (講談社ラノベ文庫)

友達いらない同盟 (講談社ラノベ文庫)

こいつになら殺されても仕方ないなと思える人を友達と定義するコミュニケーションに難ありな主人公。そんな彼がクラスで浮いてる女子 澄田から友達を作らないためにと同盟関係を結ぶ。無機質な文体と登場人物同士の自然の会話にハッとするものが散りばめられてる。ともかく何が良かったかというと話の構成。ここでこのエピソードを置くんだと思ったら後半まで読むと、いやあそこだわなぁと感心する。そんな絶妙だなぁと思って楽しんで辿り着くラストは、この主人公ならこういう背景やこういうエピソードを通ったからそうする。このキャラは確かにこうするとすっごく納得がいった。うんすごく好きな青春モノだった。

⑥インフィニットデンドログラム 1

<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 1.可能性の始まり (HJ文庫)

-インフィニット・デンドログラム- 1.可能性の始まり (HJ文庫)

この作品の魅力は何よりも広がりがあるゲームの設定やら登場人物たちの関係。まさに無限大よ。これからどう物語が転ぶんよっていうワクワクする期待がどうしようもなく面白い。どうやって広がっていくんよ。個人的には主人公が大学入学前の休みから物語が始まるから大学に入って関わる人達とかのリアルの関係がゲーム内のバーチャルにどう影響していくのかってを期待してる。どうみてもあの宗教団体みてーのが、なんかやってくれんだろ?って期待してるのだが。なろう読んでないのでもし違ってたら恥ずかしいのだが。けど違うなら違うでもヨシ。違う方に広がってもそれはそれで面白いんだろう。膨大なスケールの物語のプロローグに過ぎないんだろうと。とても続きが期待できる良い開幕だった。

⑦渦森今日子は宇宙に期待しない。

渦森今日子は宇宙に期待しない。 (新潮文庫nex)

渦森今日子は宇宙に期待しない。 (新潮文庫nex)

宇宙人でもあり今を時めくJKでもある主人公渦森今日子とその仲間達のポップな日常モノ。宇宙人だけど年頃のJKな心情を人気な詩人でもある最果タヒがポエミーかつポップかつセンチメンタルに紡いでく。素晴らしいのよ。素晴らしいのよ、ホントコレ。すんごい弾けるレモンの香りばりにサイコーな青春してるのよ。ホントのホントに最高なのよ、ホントコレ。個人的には涼宮ハルヒが好きな人なら楽しめるのではなかろうか?って気持ちといやいや違うんじゃ?って気持ちがガツンゴツンと良い音ならしてぶつかりあってる。少なくともサイコーなポップな日常モノです。

⑧メロディリリックアイドルマジック

このラノ6位!けれども重版はされず続きも今のところ予定なし!!にそんなーーって感じになりました。というのも今回の石川博品、最新巻であるこのメロディリリックアイドルマジックはマニア向けなパロディを楽しむのも良ければ、分かりやすいヒロインのキャラのコメディパートや笑える会話劇等で広くの層に楽しめる作品になっていると思っているから。笑いの弾丸をガッツンガッツン攻めまくってる。かと思えばシリアスなシーンはきちっとしめる。青春恋愛モノとしても極上よ。そら極上よと。楽しい気持ちいい面白いな石川博品の文章がずーっと楽しめるのよ。傑作です。

りゅうおうのおしごと! 4

りゅうおうのおしごと!4 (GA文庫)

りゅうおうのおしごと!4 (GA文庫)

物語の盛り上がる所をとことんまで上げてくる。しかもそのとことんまで上がってくるのが一回二回どころじゃないからね。一枚二枚皿数えるのはお菊の皿。弟子達の大会はどの対局も面白いのに最終戦がヤイチに対して将棋に対してエキセントリックな天才イカちゃんとあいの対局。すんごい天才とすんごい天才の思いも入り乱れての熱い戦い。ラブコメとしてもサイコーでした。こう、この作品はラブコメとしても熱い将棋としてもロリコンとしてもギャグとしてもシリアスとしてもどれをやってもすんごく面白い。と言うよりかどれもがあるからこそ、この作品の魅力がギラついてるんじゃないかと。

青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない。

前回の衝撃のラストから主人公の心情を通しとことんまでに落としてから何かを得るために何かを失わんといかんという苦渋の選択をさせられてからの最後は誰もが幸せハッピーエンド。めっちゃエンタメしてる。めちゃんこエンタメしてる。オルフェンズの回毎の担当チェックしてる訳じゃないんでアレなのだけれどもバトルが盛り上がる回は鴨志田さんが担当してたような記憶もあるのもあってか、この作家はホントにこうエンタメしてるというかエンタメを読ましてくれるというか。何というか。すんごく欲しいボール投げてくれるよなぁと。ソレが欲しいのよソレをとても上手く丁寧に。何よりもとても面白く物語を紡いでくれる。サイコーな第一部完。


以上、10作品になります。

いんやぁ今年も面白かった。と思って去年の10作品のまとめみてたらほぼほぼ同じ事言ってた。毎年言ってのんかよ、今年は新作が豊作だって。ボジョレヌーボじゃないんだからさぁ。ここには一つも選出されてないのだが、今年は新人賞受賞作がホントにどれも面白かったなぁというのが1年を振り返ってみてあります。その新人賞受賞作の中で一番推したいのはガガガの「弱キャラ友崎くん」。これは今年は一冊も刊行されてない俺ガイルの次にくるガガガの学園青春モノではないかと考える。主人公のスタイルも俺ガイルの主人公の八幡とは反対に位置してるのも良いのではないかと。こう過去の自分のランキングと比較して思ったけど、毎年入っている林トモアキ作品は今年は候補に入らなかったのは残念かなぁと。「ヒマワリ」は正直一巻で全然ノレなかった。今年は自分の読んだ中だと、完結して良かったなぁって思えるのがあまりなかったような。この恋と、その未来くらい。自分の趣味が青春恋愛モノに傾いてるのは自覚しているが、今年はいつも以上に傾いてるなぁと思ったけど、これも過去の自分の10選と比較してもいや毎年そうじゃんと振り返ってみるとそうでもなかった。他に印象に残ったものとしてAVの専門学校の物語っていうとっつきにくそうな設定であるがその設定を活かし艶めかしい雰囲気かつ、どストレートな青春モノの「ぼくたちが本当にシタかったこと」、カミツキレイニーさんの沖縄青春&ファンタジー「黒豚姫の神隠し」、ロボットファンタジーモノ「やがて恋するヴィヴィレイン」等々。振り返るとガガガの作品あるいはガガガ出身の作家の作品と結構、自分はガガガの作品を好む傾向にあったのだと今さら気づいた。

後、びっくりするくらいなろうというかweb媒体から商業化した作品を読んでないなと。有名どころというかどメジャー作品のSAOとかダンまちとかも読めば面白いけれども追いかけるのを止めてしまった。積んではあるのでどこかの機会で読むのは再開したところ。自分が何故なろう作品を読まない傾向なんだろと考えてみたところ、スケールがでかい話で単巻毎のまとまりが弱いというか続きがある事が前提だから一巻毎の盛り上がりが薄い印象を持ってる事なのかなぁと。いや当たり前だが一概には言えないんだけども。SAOとかは寧ろ一巻めはキレイに落ちてるんだけども。だけどもこう一巻毎でちゃんと良い感じに収まるところに収まってるのだけれども。どうしてもこれは膨大な物語のまだ序章にすぎぬ感がどうしても手に取りづらい。それはまだまだ続きはあるのに途中で打ち切られる悲しみよりもそんな長い物語を追いかけるのはきついぜよって気持ちのがつよいなぁ。あぁコレだ。やっと文字にして自分がなろう作品をあまり買わない傾向にアルの。スッキリした。SAOもアリシゼーション編始まったときに、ネットでアリシゼーション編からが本番、それまでのエピソードの全てくらいの長さがあるというのを見て尻込みした。リゼロも刊行され始めた時、ストックは20巻以上あるだろうって話に心折れた。ダンまちも本編に加え、外伝が始まったときに心折れた。精霊幻想記も心折れた。別にスケールがでかい話は嫌いじゃない。けれどもそれを事前に知っていると心折れる。上手い例えじゃないけど、ベルセルクはスケールがでかいしこれ終わるのかって頂上までの道は果てしない。けれども長編なろう商業化作品は果てしないのは変わらないけれどもある程度の距離は事前に知らされている。そのある程度、分かっちゃている事がしんどいなぁと。まぁ上の10選でデンドロを挙げたけど、それはデンドロの設定自体が物語自体がその果てしなさとマッチして魅力に感じたのではないかと。

後、個人的な私見だけれどもよく雑なラノベ語りで異世界ばかり(これもなろうというかweb媒体の商業化が加速したときの話だから少なく見積もっても2,3年くらいは前の話だから最近のトレンドでもないが)との話に対して、いやいや現代モノあるから。現代モノあるからと思ってたけど自分の思い浮かぶ作品だと青春恋愛モノがほとんど。他に思いついたとしてもこうなんか魔術だか陰陽術とか特殊なスキルを学ぶための学園モノばかり。こうシャナだとかDクラとかあるいは深見真さんが書いてたようなイメージの現代が舞台のバトルモノが自分の観測してるところから溢れてる印象がある。まぁコレも自分以上にライトノベルを読んでる人からしちゃ、いやいやそーいうのあるから、そーいうライトノベルあるからね。と言われそうだが。。。ブギーポップか?ブギーポップなのか?ともかくそーいう作品が自分の観測してる範囲内で今後、見つけられれば良いなぁと。

ビートレス等のSF作品で著名な長谷敏司さんが久しぶりにラノベレーベル復帰作「ストライクフォール」のあとがきにて編集にこれからSFラノベが来ると言われたとの話が印象に残ってるのだが、本当にSFは来るのだろうか?コレもSFって枠組みが人によって違うのもあるけれども自分の中じゃあまり増えた。というか時代がきた!みたいな印象はないのだけれども。増えた良いなぁ。というか伊東岳彦が描くような作品を自分はイメージしてる。アウトロースターとかゼーガペインとか。よっ読みたい。

話がとっ散らかってきたんでもう終わりたいと思うけれどもまぁ自分の年齢が高くなってきたっていうのを言い訳にはしたくないけれども明らかに読むラノベのジャンルは狭まったと感じたのが正直なところ。17年はも少しアンテナの感度を上げて、幅広い作品を読んでいけたらと。広く浅くという言葉を使う人は大抵狭くて浅いだけじゃねーかよっていう自戒じゃないけれどもその狭いを少しでも拡大できるようラノベにしろ、いや読書全体をしていけたらと考えます。

16年下期新作ラノベ10選を今年最後の投稿にしたいと思います。
ライトノベルの話でした。
torune-netoru.hatenablog.com

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