読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ソルティライムシャーベット

小説とかライトノベルとか漫画とか邦楽とかの感想とか

この恋と、その未来。-3年目 そして- ありがとう愛しさと切なさと大切なあなたを想う自分

☆☆☆☆☆ ファミ通文庫

最終巻はやはりここで落ち着くよなぁとすんごい感慨深い。前巻でニコの動きやらでまぁだろうなぁと未来を受け入れられんのは、やはりなぁと。ここで実は女の心もあって四郎と付き合うとかは確かにそれはそれでドラマチックが止まらない展開になるのだと思う。けれどそれって作品のテーマを揺るがすような事でもあるし、未来自身が周りがどう向き合って、どうなるのか?っちゅー結末を見届けてあぁ本当に最後まで読めて納得いくし、この結末まで読めて本当に良かったと心の底からなのか?それともポッと出てきたのか?そんなん分かりゃせん。けれどこの作品を最後まで読めて本当に幸せだと思うし。本当にありがとうと感謝感激雨嵐です。スマイルアゲイン。ありがとう。

いやぁ良かった。本当に良かったです。ヒロミさんと付き合い、前を進む事にした四郎。だけれども一人なると、ふとした時に未来を思い出す。忘れられないというか忘れる事が出来ないわな。

だけれども四郎も周りも変わっていく。三好もボンちゃんも四郎の周りにいた人間は、過去を受け入れといったら違うけれど、少なくとも過去から目を背けないで変わっていく。個人的には、マゾッホの変わらないけれど変わるエピソードは好きです。達人。鉄人。

ヒロミさんの事が好きである事は嘘偽りない。けれど未来の事は頭の片隅にある。そんな四郎が山城要とその彼氏に会う事で、ヒロミの事が好きっていう事。そして未来を想うことで沸き上がっていた負の感情を払い落とす。そんでニコと三葉が広島に赴いたエピソードは単純に。純粋に。たまらんわ。四郎が作中述べてる通り、10歳という年の差は埋まらん。けれどもそれが気になくなるかもしれない。酔い潰れたヒロミを介抱する四郎の一人の男として成長する兆し。そんでもって年の差とか大人であるとか関係なく四郎に甘えるヒロミは年の差が関係無い、一人の男と女の恋愛エピソード。たまらん。

後、やっぱり四郎が特にシリーズ序盤で持っていた親父への軽蔑。そんでもって家族への負の感情がスルリと落ちて成長の姿大人になる姿を見れたのは良かった。ビオレママかっつーの。親父への負の感情が無くなり、親父のようになりたくないと負の感情が取れ、ヒロミのことを二人で話してるシーン。これまたたまらん。思春期の疾走が終わる。また、母親や長女とヒロミの事で話すシーン。その時に長女の性格の悪さっちゅーか歪ちゅーか。それでも弟の事を想ってるあの台詞は、大変LOVEです。私にジュースを誰か買ってくれ。

成長したけれど、まだ大人ではない四郎。彼が卒業後にした選択は、まだ青さが残る。まだまだ変わるかもしれない。けれどもとりあえずではなく、自分でした選択は、発展途上感と青春の終りを感じられる。緩やかさよ。

未来の事を体では無く、心を想う事ができるようになった四郎が未来と再開する事で話の幕が降りるけど、作品のテーマに置いてる一番大事なところを大切にしてる終わり方と感じられ、大変大好きです。ありがとうございました!

ココロとカラダが一致しない彼あるいは、彼女を好きなってしまった主人公。思春期の葛藤をトントコトン煮詰めてるけれど、その他の愛しさと切なさと少し背徳感を乗せた恋愛模様と、10代の青春でコメディも若干顔を出す。重いだけじゃない。難しいだけじゃない。特異じゃない。ただ少し、ほんの少し違う恋の結末は、とても美しい嬉しい楽しい面白い切ない微笑ましい。と色んなモンを楽しませていただきました。超ウルトラド級の傑作。大変おもしろかったです。