ソルティライムシャーベット

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弱キャラ友崎くん 2 私の瞳に映る君は私をみている

弱キャラ友崎くん Lv.2 (ガガガ文庫)

弱キャラ友崎くん Lv.2 (ガガガ文庫)


よかったわ。まずこの作品の良いところはリア充に対してネガティヴではなく、なりたいもの目指すものというポジティブな捉え方。たまにリア充DQNをごっちゃにしてたりとか、理解できないものみたいな捉え方する作品もあるけれど、本作はあくまで主人公のゴール地点。クリアする目標である事。それに対し、少しずつ少しずつ経験値を積み上げてく友崎くんが可愛らしい。

今回、生徒会選挙で自分の師匠ポジションの葵さんと対立し、自分のゲームのノウハウみたいなもんも利用し勝ちにいこうとするが敵が強大すぎて。そして、ゲームのようには上手くいかない人間関係についてもゲームのようにはいかず。けれども今の自分にできる事としてできる事をやる友崎くんの解決法はとても好感持てる。

また、今回生徒会選挙で共に協力するみみみとも関係が深まりはするし、みみみが勝てない相手に勝ちたい、そして努力する。けれども勝てないで悩んでいるのに対し、友崎くんがゲーマーとして応援したい。けれどもどうにかしたいみたいなんホントに良かったわ。

日南さんも今回選挙のパートナーに選んだリア充グループの男との関係も良かったわ。それに対しやきもきする友崎くんも。日南さんは、自分の好きな男を自分色に染めてくちゃんとさせてく感じも好きよ。そこはまだ謎に包まれているが、今後もそこんとこの心のブラックボックスを開けてくれる展開に期待。

何より、友崎くんの人生の師匠に対して日南さんの信頼とゲーマーとしのスタンスとして友崎くんを信頼してる日南さん。その双方の信頼関係が気持ち良い。自分を限界まで誰かに勝つまでゲームで努力する人間と信頼していた自分と同じく類の人間と信頼していた日南さんだからこそ、後半みみみに対して友崎くんがかけた言葉を嘘であると両断しているところが、ホントに日南さんは友崎くんの事を理解者や自分と同じく人間なんだと思っており、その後の戸惑いも面白い。

その他、図書館でジリジリ進展するきくちさんとの恋愛模様や、なんか友崎くんと泉さん、お前ら2人けっこう楽しそうじゃんとか面白かったところ多数。

やっぱりこの作品は、不器用でも今の自分にできる事を理解し、それでも前に進んでいく友崎くんの魅力が一番だと思う。それで周りがどう変化していくのか本当に楽しみ。