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ソルティライムシャーベット

小説とかライトノベルとか漫画とか邦楽とかの感想とか

柴崎友香 ビリジアン 切り取られた記憶は現在と過去のハートビート

ビリジアン (河出文庫)

ビリジアン (河出文庫)

話の筋はまぁ分かるんだけれど。何をどう面白いと感じたのかは言葉にできないのだけれど、すごく面白い。面白いという気持ちを添えてシュート。

山田解という少女の過去が時系列バラバラで綴られる連作。その切り取られた記憶が回想というていなのか、何時の事だったのかは示唆しているが過去になればなるほど記憶が曖昧。だけれども当時解が感じた事が鮮明。それが回想なのかそれとも当時思ってる事なんか境界が曖昧。等身大なのかそれとも振り返りなのか、だけれどもその時の不安焦燥そして感じた事受け止めた事。そういったものが世代毎で変わっていく。

そして何故か出てくる海外のトップミュージシャン。それが虚構なんか現実なんか。記憶が曖昧というのか感じた事とないまぜになってるのか?

そういったもんに何だこの気持ち?浮遊感?ゆるふわ?いやなんかやっぱ言葉で上手く掴み取れないけれども、そのふわっとした物語が読んでてとても面白いです。けれども感じた事はクリア。鮮明。大変面白い。そして面白いから大変。

すんごく好きでした。