ソルティライムシャーベット

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遠藤周作 さらば、夏の光よ 読みました

さらば、夏の光よ (講談社文庫)

さらば、夏の光よ (講談社文庫)



面白すぎて。止まらなかった。イッキ読み。

比喩表現のビタッとハマる感覚がとても気持ち良いし。

章毎で語り部が語って、愛されるよりも愛したいマジでな悲恋の終着がとてもサイコーなサイコー、マジサイコー。

誰の気持ちも分かる。特に分かるのはどんなに良い人でも生理的に駄目って言う京子。とてもわかる。愛する人の幻影を追い続ける。

すれ違いでもない愛される愛したい。想い続けて交わらない。

読みやすい。とてもスルスル。

野呂は感受性豊かみたいなのを遠藤周作が語り部の時言ってたが、劣等感で歪な人間だと思ってた。けど最後の章で歪だけれど想っている愛してる事は確か。すごく来るものある。

章毎で話が大きく動き学生の頃の青春のかほりが淀んでいく。けれどもそんな醜さが美しい。

最高。