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ソルティライムシャーベット

小説とかライトノベルとか漫画とか邦楽とかの感想とか

大江健三郎 叫び声 読みました

☆☆☆☆ 講談社文芸文庫

叫び声 (講談社文芸文庫)

叫び声 (講談社文芸文庫)

最初は海外文学ぽさ?と言えばいいのかな文体に固さを感じ、かつちょっと表現の仕方に物語に入り込むのが少しできず読みづらさを感じたのですが、慣れりゃ逆に物語に入り込みとても面白かったです。

ザクッと言うとゲイの外国人の元に三人の青年が集いヨットで海外いこうよ!青春しようよ!からの転落していく様を描いた小説。

中盤でゲイの外国人であるダリウスセルペゾフが国外追放されて、そっから怠惰でありながらも青春の光を灯していた青年三人の転落劇。拙い若い自意識を乗せて進んでいく。文章の表現の仕方もこっからぐらいから取っつきにくさから魅力を感じるようになった。

病気を患い、青年と呼ぶには年を取り過ぎた主人公が海外に旅に出て、ダリウスセルペゾフと再開する事で終わる事を恐れるさまは、ガッツリとそしてどっぷりと消え入りそうにながらも微かに灯る青春の光の終わりを感じました。

面白かった。