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ソルティライムシャーベット

小説とかライトノベルとか漫画とか邦楽とかの感想とか

長沢樹 幻痛は鏡の中を交錯する希望 いつもじゃないからいつもへと繋がり最後はスーパーハード

☆☆☆☆ 中央公論新社

幻痛は鏡の中を交錯する希望

幻痛は鏡の中を交錯する希望

一言で言うとサッイコー。

なのだけれども一言よりは多くべしゃりたいもんだから、下記にだらだらっと書いていきます。

出だしは、おおっなんだこの軍事感。別れてる仮想の日本。急に何なんよ、これいつもじゃないじゃん。いつもの長沢樹じゃないと戸惑いと期待に膨らむ。軍事。

んで数十ページ読み進めると話もおいおいどこに置いてくんだ?この話は?とわくわくしながら読み進めてみたら、いつもの長沢樹になってき安心感と期待に膨らむ。映画。サブカル。アート。青春。演じる。虚構と現実。映画。映画。映画。青春。映画。

と中盤は上にあげたいつものいつものじゃないがいつもの長沢樹でぐるんぐるん描き混ぜて、読んでるこっちとしてはぐらんぐらんに思いっきりコーヒーカップの真ん中にある加速するやつ振り回されてるように掻き乱されて読んでた。楽しいのね、相変わらず。

夏服パースベクティクヴのようにどっからどこまでが本当なんよ?のって楽しみ方は少し薄めだけれども、語り部が所々で切り替わり、その語り部すら誰なんよ?とかもあったり多角的なところのものものがどう接続したり、騙したり騙されたり、色んなところの陰謀が渦巻いちゃったり、映画撮ったり、映画映画映画映画青春したり映画映画映画青春映画。

最後は、コーヒーカップが勢いあまりすぎて飛びだてしまってジェットコースターに着座しちゃった感じに加速の加速の加速して収まるところは結構平穏。主人公、基本流されてたな。

ミステリの事は疎いんでなんとも言えないのだけれど、今回はエンタメを全面に出してきた気がする。そして少し読む側としては、少し疲れました。スパイス。

色々な意味で切り替わりが激しい物語は大変楽しめたんすけど、伏線を自分が取りこぼしたようで、そーいやアレはどうなったけ?と読み終わって少し悶々してます。結構 サラッと結論とか革新だすんだよなぁ、この作家。

面白いですよ!!