読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ソルティライムシャーベット

小説とかライトノベルとか漫画とか邦楽とかの感想とか

バリーライガ 殺人者たちの王読みました

殺人者たちの王 (創元推理文庫)

殺人者たちの王 (創元推理文庫)

やっぱり面白い。連続殺人犯を父に持つ主人公ジャズ。殺人者である父と同じ血が流れる事に苦悩し今をもがく。そんな滅多にない滅多にあってはならない境遇。そんな傍ら、10代のティーンズの普通の少年でもある。SEXSEX性欲、子供らしいシニカルな言動や地の文。この二つが混ざり合う渇いた青春小説。舞台はニューヨークに移り大都市。父の幻影?心の言葉に悩みつつ新たな連続殺人犯を追う。連続殺人犯の子どもとしてか未来の連続殺人犯になるであろうか。

そんな中、ジャズの彼女のコニーも今回は焦点に当たる。何故ジャズがコニーを好きなんか?コニーが何でジャズを好きなんか?白人と黒人との間の差別。親、家族。そこらへんもぐるんぐるん回しながらも好きな人のために動くのを求め合うのはティーンズの青春がたまらん。パンクな青春。クールな青春。なのかどうかは知ったこっちゃないが青春。間違いなく青春。

今回も裏ではビリーが絡んでる。後半のジャズ、コニー、そしてジャズの親友ハウイーの三者の視点で進む物語は、ダレる事なくスリル満点な物語。んでもってラストはボルテージ限りなくマックスに近いMAXな状態で終わる。前作さよなら、シリアルキラーのが渇いた青春小説ってのが強いけど今回はエンターテイメントな部分が底上げした気がする。

文庫本の価格じゃないじゃんというくらいどえらい高い価格設定だけどそんなん面白い物語を読めたら忘れてしまう。