ソルティライムシャーベット

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後宮楽園球場 ハレムリーグ・ベースボール

後宮で野球をするっていう設定に注目されがちだけど、個人的にはとんでもない設定に違和感を感じさせず、すんなりと物語に入り込めさせてくれる点に凄いな、素晴らしいなと感じました。

後宮の設定、野球のルールのオリジナリティが、この作品だととんでも設定だと感じさせない。この物語の舞台では、当たり前なんだなと感じさせられ、ストレスを感じませんでした。

特に後半は、とんでもない異能力で野球をしてたり、宇宙人が出たりとかなりぶっ飛んだ諸々を仕込んでいるけど、設定や要素を詰め込みすぎとお腹一杯な感じにならず、むしろ次はどうくる?と期待させれてしまう。

後、そんな飛び抜けた設定にとらわれず、ちゃんとしたドラマを演出しているのも良いなぁ。本当に設定や物語を追うだけでおざなりなりなってる作品もたまに見受けられるけど、これは違う。

主人公も女装をしているが、喉を隠すために首輪をするとか、ちゃんとディテールもこだわって、女装した男が女だらけの場所にいってもバレないって所にもリアリティを感じる。ありえないだろって所なのに、不思議な説得力を受け取る。これ以外にも色々あった。

主人公が普段喋らなくて筆談している事で、主人公がオトコ口調で喋り出すシーンの対比も面白い。なんつーのか、女装をしている時、内面を表現しているが、実はこんな感じに思っているのかぁと自分は、思った。

繰り返しになるけど、不思議な世界観だけど、それを納得させられすんなり物語に入り込ませる謎の説得力は、本当に見事と感じます。