読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ソルティライムシャーベット

小説とかライトノベルとか漫画とか邦楽とかの感想とか

ヴァンパイア・サマータイム

☆☆☆☆☆ ファミ通文庫

 

 

人に押し付けられておススメされるのって、あまり好きじゃない。これは、神作、神アニメ、神曲とかさ。八百万かよ、お前の世界は…って思っちゃう。

 

だけど、すげー言いたい。本当にすんげぇおもしれぇ、これ読め!!って。ライトノベルなんて、オタクしか読まないっしょ?パンピーは、読みまへんでぇとか言われても、うるせぇよ!!グダグダいってねぇで、面白い本を読みたきゃ、これを読めって!!って言いたくなる。

 

それくらい面白かったです。

 

内容は、人間と吸血鬼の恋愛小説。そんなん、この世の中じゃ使い古されたネタじゃんって思うじゃん。

けど、この小説が、そんな世にある吸血鬼ものと差異があるのは、吸血鬼が当たりまえにいて、人間が寝ているであろう夜に当たりまえに生活し、日常をすごしてる事。

人間の朝は、吸血鬼にとっては、夜。その逆もしかり。

 

そんな中、存在はお互いの存在は認知されているけど、生活のスタイルが違う種族での高校生の恋愛。

けど、種族が違うからと言って、高校生であるという事には、変わらない。だから、普通に高校生の恋愛ものとしても読める。

 

主人公は、コンビニのバイトをしてて、吸血鬼の女の子と出会う。この時間が女の子と出会えるタイミング。

そして、朝と夜で出会うこと無く、お互いの生活をすごしてるが、あるきっかけから、段々お互い意識し始め、好きになっていく。

 

上記でも述べたが、人間、吸血鬼と違えど、高校生。そんな高校生の日常も普通の青春ものとして面白い。友達と駄弁って、笑ったり騒いだりと、朝と夜で時間は、違えど普通の生活を送っている。

それに吸血鬼って要素で、スパイスがかかって、普通の青春ものと差異がでているのも面白い。

 

話変わるけど、最初店頭でこの本平積みされてた時、本の帯にかいてある「このまま君と灰に…」っていう事が書いてあって、あぁよくある吸血鬼もんだなぁと思ってスルーした。それからしばらくして、カマタリさんの作者だと知って、なら間違い無く面白いなと思って購入した。

作者の作風のテンポの良い会話とするどいツッコミは、健在で声を出して、何回か笑って、本当に家で読んでて良かったと思った。特にトトロかよ!のツッコミは、とてもツボだった。

(個人的には、今作はさまーずの影響あるのかなんて、お笑い詳しくないけど感じた)

 

ラストにいくに連れて、主人公がただ好きで無く、血を吸いたくなる女の子との葛藤と、主人公の彼女が、好きだという想いに、とても青春ものとしてナイスだと思った。

そして、そのくだりで血を吸われ、主人公も吸血鬼になって、一緒に朝を迎え灰になりたいという想いを伝えるが、そこの所は、普通高校生じゃそんな事もできずに、また日常が続いてく。このシーンの淡い感情の動きが、個人的には、とても心に残り良いなぁと思った。良い読後の余韻が残った。

 

後、ヒロインの友達の女の子も良い味だしてた。

 

個人的な話だけど、主人公のコンビニバイトで、ペットボトルを入れるシーンが冒頭にあるんだけど、自分も学生時代ずっとコンビニバイトで同じ事をしてたので、すごいイメージできた。

また、この作品は、夜は、吸血鬼がメインで過ごしてるとあるけど、俺も残業して帰りの電車乗ってたら、吸血鬼の人たちが電車にたくさん乗ってって、座れないのかなぁ、そりゃいやだなぁとかも思っちゃった。

 

なんか感情のままに書いて、まとまりのない文章になったけど、この作品は埋もれさせておくには勿体ないくらいの面白さって事を言いたかっただけです。とてもおススメ。

 

秋の夜長は読書とブログ